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2002/12/09 update

里親・養親 インフォメーション

12・8 宇都宮 里親傷害致死事件を考える
−愛着障害を知ってください−

シンポジウム報告

事件の報道資料 / シンポの案内 / 緊急要望書 / 裁判報告
シンポのプログラム / シンポの資料

 今日のシンポジウムは、参加者(大人)が100名でした。
子ども(里子)が7名で、高校生や大人の元里子たちもお手伝いしてくれました。保育は準備していなかったのですが、子どもたちでずっと遊んでくれて、静かに、しかし、熱気のあふれるシンポジウムとなりました。

 会場が65名しか席がないので、お願いして、いすを25席出して貰ったら、それでも足りなくて、丸椅子を15脚出して頂きました。

 実は、12時半に会場を開けていただき、準備をしようとしたら、すでに20名ほど席に付かれ、あわてて受付をいたしました。
 会場設営には、里子たちも手伝ってくれて、横断幕の貼り付け、椅子の設置など、指示したとおりに動いてくれて、本当に助かりました。私は、マスコミ対応に追われ、なかなか準備をすることが出来ませんでした。

 1時15分に予定通りに開会しました。最初は、栃木の現地報告をしていただき、その後、ヘネシー澄子先生に「愛着障害」についての基調講演をして頂きました。アメリカの事例などを交え、本当にわかりやすく話をして頂きました。
 このシンポは、11/13の福祉局長への要望書提出の後、会長が宇都宮の事件で何か行動を起こしたいと言われたのが発端で、その夜に、あちこちに電話をしてシンポを行うことにしました。
 狭いながらも会場を押さえ、パネリストをお願いし、チラシを準備していたら、ヘネシー澄子先生を呼びたいという意見が出てきました。ダメもとで電話をしたら、他の予定を変更して参加して下さるとのこと。ヘネシー先生の「里親さんのためなら、何でもします。どこにでも行きます」この言葉に、涙が止まりませんでした。

 また、パネリストに都の児相関係者をお願いしました。きわどいテーマだけに、受けて下さるか心配していましたが、さすがに東京都です。逃げずに、このシンポジウムに養育家庭支援担当課長自ら出席して下さいました。下手すれば、児相批判が渦巻くかもしれないシンポで、堂々と行政としての意見を述べて下さいました。
 里親、市民、行政の立場を超え、子どもの幸せのために、それぞれの立場で何が出来るのか、それを考えたいと企画したシンポでしたので、都の課長の個人的意見も含めた話しには、本当に感謝しております。

 さて、各パネリストが、一人でも数時間以上話す内容と実践を行っていることもあり、パネルディスカッションになるかと心配していたのですが、ヘネシー先生がうまくコーディネートして下さり、会場からの意見を含め、貴重な意見を伺うことが出来ました。

 大阪の津崎先生の「イギリスでは、里親委託してからの児相の訪問回数の基準を定めている」との話しには、里親を支援する具体的な実例として、今後の要望等に取り入れたいと思いました。
 また、里親会への名簿の非公開問題についての意見が出され、都の立場から答えていただいたことも、非常に良かったと思っています。


 なお、シンポジウムの最後で、「里親制度の充実に向けた緊急要望書」を採択し、厚生労働大臣に手渡すことを確認致しました。

 みなさま、12/13の集会・パレードでお会いしたいと思っています。 
全国の里親と関係者は、3時半頃に日比谷公会堂にお集まり下さい。パレードは途中からでも参加できますので、どうぞ、気軽に参加して下さい。


2002/12/9 sido
イラスト by nobi