カウンタ

宇都宮 里親傷害致死事件の経過


1999/09
李夫妻、「子どもが出来なかったから」と県に里親申請。

2000/02
韓国で九年間、幼稚園教諭として子育ての実務経験があり、安心して子どもを委託できるとして、里親登録。

2001/12
李夫妻、順子ちゃんの兄(4)を乳児院より引き取る。

2002/03
児童相談所が、「兄と妹そろって生活した方がよい」と考え、李夫婦に順子ちゃんの養育を持ち掛ける。

2002/07/12
児童相談所は、順子ちゃんを養育委託。

2002/11/01
 県中央児童相談所が、7/12から2回目の訪問。
担当職員が午後8時から約1時間、訪問。順子ちゃんは里母のひざに乗るなどなじんでいる様子で、外に見える部分ではアザも見あたらず、異変はうかがえなかった。

2002/11/03
 午前1時ごろ、自宅のアパートで、順子ちゃんの頭を素手で数回殴り、約1時間後に死亡する。宇都宮中央署は、李永心容疑者(43)を傷害致死の疑いで緊急逮捕。死因は外傷性の急性硬膜下血腫。暴行によるものとみられ、遺体の腕や脚などには多数の古いアザがあった。県警は、李容疑者が虐待を繰り返していたとみて調べている。
 宇都宮中央署の調べでは、兄に虐待の傷あとがない一方、順子ちゃんの遺体には、全身にわたって、古いのも含めて十カ所以上のあざが確認された。

2002/11/04
 央児童相談所は、事件の再発防止のため、今後、早急に児童福祉司による里親家庭の訪問回数を増やす方針を明らかにした。委託直後の家庭を重点的に、訪問回数を1ヶ月に1回程度に増やし、電話連絡をまめに取るよう指導する。

2002/11/04
 宇都宮中央署は、傷害致死の疑いで李容疑者の身柄を宇都宮地検に送検。

2002/11/06
 県が、里子を引き取っている里親全員を対象に実態調査をはじめる。

2002/11/14
 県里親連合会は14日、藤原町のホテルで年1回定例で行われる里親大会を開き、県内の里親約130人と県関係者らが出席。冒頭で、今月3日に里親に殴られて亡くなった大沼順子ちゃんへの黙とうが行われた。

2002/11/22
 県児童家庭課は22日、宇都宮市の里子傷害致死事件を受け、県内の里親家庭58世帯を対象に行った聞き取り調査の結果を発表。

2002/11/22
 宇都宮地検は22日、里子の女児(3)を殴って死なせた傷害致死の罪で、里親の宇都宮市の主婦李永心容疑者(43)を宇都宮地裁へ起訴した。

2003/02/06 13:00〜
 初公判 宇都宮地裁 301号法廷
李被告は起訴事実を全面的に認め、李被告の弁護人は「慣れない育児や日本での生活などによるストレスで事件当時、心神耗弱状態だった」と主張した。

2003/03/18 14:30〜
 養育里親傷害致死事件 第2回公判

2003/03/26
 県は四月、中央児童相談所に常勤、非常勤の二人体制で県内全地域をカバーする専任の里親支援担当を新たに配置すると発表。

2003/05/06 13:30〜
 養育里親傷害致死事件 第3回公判
 宇都宮地裁 301号法廷(被告質問)

2003/06/12
 栃木県は新たに里親になる人たちに三日間の研修を義務付け、本日より研修が始まる。

2003/06/17 10:00〜
 養育里親傷害致死事件 第4回公判 被告質問

2003/07/28 15:00〜
 養育里親傷害致死事件 第5回公判 検察側は「里親里子関係を解消することも容易であったのに夫や児童相談所などに相談せず、養育ストレスを募らせて暴力へ転化させ、情状酌量の余地はない。里親制度に与えた衝撃度は計り知れない」と指摘し、懲役6年を求刑した。

2003/10/07
 判決公判

2003/11/13
 第48回県里親大会が藤原町滝のホテルで開催される。