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平成14年11月3日、栃木県宇都宮市で養育里親が委託された子ども(3歳女児)を殴り殺すという事件が起きました。同じ宇都宮市では、平成13年7月に、児童養護施設で児童(7歳男児)が職員から暴行を受けましたが、児童相談所の調査では無かったこととされました。宇都宮の児童相談所は、児童の育成について、どのように考えているのでしょうか? 親が育てられない子どもや虐待を受けた子どもが、里親家庭や児童養護施設で、さらに虐待を受ける。それは絶対にあってはならないことです。 イギリスでは、施設や里親託置でケアを受けている子どもへの虐待は、通常の犯罪よりも重い処罰が下されます。「数年前、5つの終身刑と懲役24年の刑をまとめて受けた児童ホームの施設長がいました。自分のケアの下にある複数の子ども達を性的/身体的/情緒的に虐待したからです(レスタシャー県フランク・ベック事件)。」 心に傷を負い公的ケアを受けている子どもたちへの虐待は、いかなる形であれ断じて赦すべきではない、人間が犯しえる最も深刻な犯罪という認識があるからです。 日本では、児童養護施設長が園児の手を植木ばさみで切った事件が執行猶予になったり、施設で生活する子どもの訴えが無視されたりしている現状があります。(STOP!養護施設内虐待より) 私たち里親は、あずかっている子どもと関係がおかしくなりそうになったら、速やかに外に援助を求める義務があります。 里親家庭だけで子どもを育てるのではなく、関係機関と協力し、その援助を受けながら、適切に子どもを育てる義務があります。里親家庭での虐待死事件は、私たち里親にとり、とてもつらい事件です。里親家庭での養育全てが否定されたような気持ちになります。 しかし、このつらい現実を目をそらさず見つめ、原因を探り、対策を立て、このような事件が二度と起きないようにしていくべきです。 里親に関係する事件を集めました。多くの里親関係者に考えていくきっかけとなれば幸いです。そして、ケアを受けながら、そのケアの中で虐待を受け死んでいった子どもたちの冥福を祈ります。 2002/11/4 sido |
2002/11/03 | 栃木県宇都宮市 養育里親傷害致死事件 |
1999/07/02 | 北海道 里親の少女暴行事件 |
1999/05/02 | 埼玉県 里親の傷害事件 |
2002/8/10 sido