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2003/1/5 update

里親・養親 インフォメーション

新刊の案内 ぶどうの木

坂本洋子著 1,500円+税 幻冬舎

 石原都知事が里親家庭の視察で我が家にいらっしゃったのは今年の2月14日。バレンタインの日でした。1ヶ月かけて家の内外を大掃除して当日を迎え、緊張しながら問われるままに様々なエピソードをお話ししました。私たち里親なら誰でも味わう内容が主でしたがその中で私たちのはじめての里子がどのように地域や学校で差別・区別を受けてこの家を去らざるを得なかったかもお話しましたら大変、関心を示してくださいました。施設に移ってからもこの子は家族として繋がり続けました。
しかし1999年夏、彼は17歳で事故死しました。今回、思わぬ形で彼の足跡を残すことができたのは無念の思いを抱き続けてきた私には嬉しいことでした。感動したことは?との質問に聞こえない障害のある子をお預かりし、その後彼女が手話を習得して「あなたが好き!」と表現してくれた時のことをお話しました。そのようなことを大変に知事は興味を持たれ、こんなにいい制度なのに知らないひとが大勢いる、もっと世の中に知らせるべきだ。「編集者をよこすから本にするように」とのことでした。まさか、と思っていましたが本当にその後、出版社からお話がありこのような形になりました。お恥ずかしいことに私たち夫婦の結婚から始まっている本です。写真も出ていますが、その若いこと・・・・・!
この制度が広く浸透することを願って素材としてこの家族を提供しました。まだまだ未熟な者の本ですが多くの方にお手に取って頂ければさいわいです。

 坂本 洋子

■平成14年東京都議会 第1回定例会第3日目(2002年2月27日)
東野秀平都議会議員(公明党)の一般質問において、石原知事が次のように答弁しています。

「次いで、養育家庭制度についてでありますが、これは、先般、坂本さんとおっしゃる八王子の養育家庭を視察させていただきました。非常に感銘を受けましたし、いろいろなことを考えさせられました。
やはり、普通の施設と違って、ああいう形の、親が起居をともにして、起きたときから寝るまで子どもをしつけるということは、本当に子どもにとってもありがたいこだと思います。
 残念ながら、育って、交通事故で十七歳で亡くなったお子さんの話をしておられましたが、
自分の親以上に慕って、町でその坂本さんと同じ名前のお葬式の表示を見ると、自分の親かと思って、はっとした。それから、あるとき何か非常に心配になって、離れたところから、お金がないので三日歩いて親のところまで来て、安否を確かめて喜んで帰ったというような話は、非常に感動的でございました。
 そういう大人と子どもの関係が親子という形で、産みの親より育ての親という言葉がありますが、これは本当にありがたい施設で、案外、世間は知りませんし、また、非常に誤解をして、金目当てでそういう試みをしているんじゃないかという非常に悪い評判が立ったりするけれども、我慢してやっているんだというお言葉がありましたが、私、案外、世間もこういうことは知らないものですから、ある有力な出版社を紹介しまして、あの家庭をモニターにして、そういう一つのドキュメントを本にして、テレビなどにも紹介しながら、東京からこういう制度というものを日本に普及させていきたいと思っております。」

東京都養育家庭連絡会会報「こんにちは!通信98号」より

2003/01/03 毎日新聞

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2003/1/3 sido